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ひだまり通信

漢方的「桃太郎」の新解釈

2017.09.18

ちょっとブレイク
漢方的「桃太郎」の新解釈
「桃太郎のお話は、実は 不妊治療の話だった!?」

こんにちは、ひだまり鍼灸院院長の井岡です。

この間、第37回 産婦人科漢方研究会学術大会 に参加し、産婦人科領域において、漢方薬を処方されている医師の学術発表を、拝聴してきました。

そこで、旭川大学産婦人科の 加藤育民先生がランチョンセミナーでお話された、「桃太郎の新たな解釈」が面白かったのでご紹介〜

先生のお話では、

桃太郎のお話は、実は、不妊治療のお話

ということなのですが、一体どういうことなのか・・・

1、まずは「桃太郎」のおとぎ話を復習

「桃太郎」といえば、

子供のできないおじいさん・おばあさんが、桃を見つけて割ってみると、中から子供が生まれ、その子(桃太郎)が、さる・犬・キジをお供に従えて、鬼ヶ島に鬼退治に行く

という話。ですよね。

2、見方を変える

現在の私たちがおじいさん・おばあさんというと、80・90歳ぐらいと想像してしまうのですが、
その当時(奈良時代)の平均寿命は30歳前後、平安時代の貴族貴族で52歳ということを考えると、おじいさん・おばあさんの年齢は30歳ぐらいであったと考えられます。

イメージは 30歳を超えて「子供ができなかった」=不妊 であった夫婦 です。

ある日突然やってくる桃太郎は、「桃仁」という生薬。(漢方薬を構成する薬草の1つ。桃の種)

桃仁というのは、破血といって瘀血(体に溜まった余分な血液)を解消する作用があると言われます。桃仁は「桃核承気湯」という漢方処方で用いられることで有名です。この漢方薬は、血の道症(更年期障害の精神症状)にも使われる漢方で、月経や、血に関する症状に非常に関係があります。

ここまでの話の流れから、桃太郎が退治する鬼とは、不妊の大敵「瘀血」

だったのではないか・・・というわけです。

つまり、桃太郎は、「不妊の夫婦が桃仁を使って、体の瘀血を治療した」でお話・・・かもしれないということ。

3、不妊と瘀血

鍼灸や漢方の東洋医学的な視点で不妊治療を考えます。

不妊の原因はいろんなタイプがありますが、その中でも、「瘀血」が原因の不妊があります。

「女性の下腹部(子宮)には月経を繰り返すと共に、瘀血が溜まりやすくなる」と考えます。女性は、年齢とともに瘀血を体に貯めやすいのです。
瘀血がなぜ悪いのかというと、出て行くべき老廃物が下腹部にとどまり、新鮮な血液で子宮が栄養されることを妨げていると考えるからです。血流が滞ると、

子宮に新鮮な血液が供給されない。つまり、西洋医学的に、受精卵(着床卵)を養育するのに必要な栄養が生殖器に送り届けられない。

子宮筋腫や子宮頸がん・筋繊維症なども「瘀血」と考えます。

ですから、瘀血がある方が、瘀血を無くし、子宮内に新鮮な血液が供給されるような良い状態をよくしておくことは、妊娠出産に必要な体づくりをするという点で重要なのです。

4、まとめ

実際、「桃太郎は、桃を食べて若返った爺さんと婆さんの間に普通にできた子供」という童話もあるようなので、桃仁を食べた不妊の夫婦に子宝が授かった話と捉えても、辻褄が合いそうです。

「温羅伝説」がおとぎ話になったもの・・・という説が有力ですが、ちょっと違ったおもしろい視点もあるものですね。

桃仁が破血作用がある・・・もう覚えてしまいましたね。

ご注意)漢方薬は体質にあったものを、医師・薬剤師・登録販売員にご相談の上ご利用ください。