赤ちゃんが自然に回転しやすい環境を整える
逆子は医療専門用語で「骨盤位」と言われます。28週を過ぎてからは、胎児は急激に大きくなり、子宮口付近へと下がり、子宮の中で回転しづらくなっていきます。32週を過ぎても骨盤位の場合は、帝王切開の話が持ち上がります。分娩時のリスクが大きいため、病院で35週〜37週に帝王切開を実施するようです。
逆子の鍼灸治療は、子宮を全体的に柔らかくし、骨盤内の血流をよくし、赤ちゃんを引き上げ、赤ちゃんが自然に回転しやすい環境を整えることで、逆子を戻そうとする方法です。
今までの研究結果から鍼灸治療による、赤ちゃんや母体への重篤な副作用は認められていません(「逆子の鍼灸治療」医歯薬出版より)。
こんな症状の方にオススメ
逆子にはさまざまな理由があります。
27週を過ぎて逆子が分かったら、なるべく早く鍼灸院へ来院ください
(28〜31週目までの間に鍼灸治療を開始することをおすすめしています)。
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逆子を治したい
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安産のためにお家でできることを知りたい
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冷えが気になる
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後期つわりがある
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疲れやすい
ひだまり鍼灸院の特徴
ひだまり鍼灸院の逆子の鍼灸治療は、子宮を全体的に柔らかくし、骨盤内の血流をよくし、赤ちゃんを引き上げ、赤ちゃんが自然に回転しやすい環境を整えていきます。そのためには、お母さんの疲労・冷えを極力減らしていくことも大切なポイントです。ひだまり鍼灸院では、お腹の赤ちゃんだけでなく、お母さんに対してもアプローチしていき、逆子が治った後の楽なお産を見据えて施術・生活指導をさせて頂いております。
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冷え・ストレスの体質的原因からしっかり改善
ママの子宮やベビーの形などに問題がない場合、逆子の原因の大部分は冷え(林田 1988)。出産まであとちょっと。院での鍼灸治療では子宮につながるツボをしっかり刺激し温めます。また、生活の中でも、冷えとり方法(気をつける姿勢・逆子体操・食事・服装)を組み合わせることで、鍼灸の治療効果を持続させましょう。ポイントは全てお伝えします。
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セルフケアの逆子のお灸をお伝えします
鍼灸治療の効果を維持・アップさせるために、セルフケアでお灸をしていただくようにおすすめしています。お灸をするツボの数と場所は、日々変化して行くものです。しっかり効くツボを押さえたい方のために、ご希望の方には、治療の後に、鍼灸師がお灸の場所をマークさせていただいております。
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マイナートラブルも同時に治療。より安産を目指します
「妊婦腰痛」や「便秘」「むくみ」といった妊娠中におこる不調も、逆子治療と同時に鍼灸治療で対処いたします。特に、「お腹の張り感」や「下肢の冷え」といった症状が出現しているということは、ママの体の基本となる機能調整がうまくない状態を意味していると考えることもできます。これらのの症状を治療することで、逆子を改善するためのママの基本的な体を作り、同時に安産に近づきます。
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治療前後で胎児の心拍を確認できます
胎児への負担が気になる方には、低周波で心拍を確認していただいております。治療後の胎児の位置の変化も分かります。万が一、治療前後で心拍に異変が見られても、すぐに対応できるので安心。
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東京のマタニティ専門鍼灸院と同様の治療を受けることができます
マタニティ鍼灸歴30年、産科病院院長からも出張のお声が掛かり、何度となく出産立会い経験のある鍼灸師、藤田恵子先生(東京世田谷区「ヒーリングゆう」)と同様の手法で施術しております。経験と歴史のある確かな治療を受けることができます。
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女性による施術で、大事な部分にしっかり施術
逆子治療には欠かせない「お尻」や「ブラライン」への鍼灸治療も、女性鍼灸師だけの院だから安心して受けることができます。
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お灸中心の治療と、低刺激の鍼
体に刺す鍼のうち、最細の鍼を使用し、3〜5mm程度(皮膚の厚み)までしか刺さりませんので、「今まで鍼を受けたことがない」という方にも安心して受けていただいております。また、低刺激なので、治療の刺激が過剰になる恐れは極めて低いです。お腹には打ちません。
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「よもぎ蒸し」メニューとの併用も可能
子宮粘膜をよもぎの蒸気で温める「よもぎ蒸し」も併用可能。子宮を温め、柔らかくするので、冷えの強い方や安産を希望される方は、安定期に入ってから鍼灸治療とセットで受けていただくことができます。
逆子への鍼灸治療
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逆子の鍼灸治療の有効性
・逆子の矯正率の目安
28週以降の患者の逆子の鍼灸治療効果報告
【林田和郎】
矯正率(矯正数/前例):89.9%(525/584例)
週数(週):28~34
年度:1998
掲載雑誌:東邦医大会誌【添田陽子】
矯正率(矯正数/前例):75.0%(102/136例)
週数(週):28~25
年度:1994
掲載雑誌:明治鍼灸大学【カルフェィニ】
矯正率(矯正数/前例):75.4%(98/130例)
週数(週):33~34
年度:1998
掲載雑誌:JAMA【形井秀一】
矯正率(矯正数/前例):59.3%(156/263例)
週数(週):28~34
年度:2016
掲載雑誌:WFAS・矯正率は初産婦(一人目妊娠)に比べて、経産婦(二人目以降の妊娠)は高い
・初診が「28〜31週」と「32週以降」では、28〜31週に鍼灸治療を開始した群が有意に回転率が高い(28〜31週は85.2%,32 週以降は40%以下)
・全身的な鍼灸治療と毎日のセルフお灸を併用して行うことで、平均分娩時間が約1時間短縮する
・週に2回の鍼灸治療と自宅灸を行なった妊婦のうち、治療4回以内で80%以上(6回以内で約90%)が回転した。中には10回以上かかったが回転したケースもある。
(参考データ 「逆子の鍼灸治療【第2版】」医歯薬出版社より)
逆子の鍼灸治療効果のメカニズム
・東京女子医科大学の高橋佳代先生の研究(1995)、あるいは金付弘志先生などの研究によると、妊婦への逆子のお灸により「子宮動脈」と「臍帯動脈」血流が有意に増加するということです。これにより、子宮の血流量が増加し、子宮筋の緊張が緩和することで、胎児の動きが活発になり、回転しやすくなるのではないかと考察されています。
・このことは、佐藤優子先生らが行ったラットの実験でも同様の結果がみられています。
(参考データ 「逆子の鍼灸治療【第2版】」医歯薬出版社より)
逆子治療の治療頻度の目安
鍼灸治療:週に2回〜2週間に3回
治療時間:約50分
治療回数:4〜6回
自宅でのセルフ灸:毎日(合計約15分から)
(参考データ 「逆子の鍼灸治療【第2版】」医歯薬出版社より)